このブログはNHKとは関係のない個人(私)が、NHK FMラジオで放送された「ラジオ深夜便」の一部の番組内容をメモとして残しておくことを目的としています。ほぼ毎日の内容を不定期に更新していきます。
3:00〜4:00 にっぽんの歌こころの歌
   アンカー 川野一宇さん

 ♪曲目♪
1.長崎のザボン売り  小畑実 作詞 石本美由起 作曲 江口夜詩 昭和23年
2.青春ラプソディー  藤山一郎 作詞 石本美由起 作曲 古賀政男 昭和28年
3.ブラジルの太鼓  伊藤久男 作詞 石本美由起 作曲 上原げんと 昭和28年
4.渡り鳥いつ帰る  コロムビア・ローズ(初代) 作詞 石本美由起 作曲 上原げんと 昭和30年
5.逢いたかったぜ  岡晴夫 作詞 石本美由起 作曲 上原げんと 昭和30年

6.柿の木坂の家 青木光一 作詞 石本美由起 作曲 船村徹 昭和32年
7.悲しい酒 美空ひばり 作詞 石本美由起 作曲 古賀政男 昭和41年
8.広島の母  島倉千代子作詞 石本美由起 作曲 古賀政男 昭和52年
9.矢切の渡し  細川たかし 作詞 石本美由起 作曲 船村徹 昭和58年

深夜便の歌
 船旅 小椋佳


1曲目の「長崎のザボン売り」は、白秋の詩『思い出』の中の一篇「ザボンのかげ」からインスピレーションを得て作詞し、歌謡同人誌に投稿したものだそうです。これが作曲家江口夜詩の目にとまり、レコーディングのあてはないままに曲をつけてピアノの上に置いておいたところ、江口夜詩さんの家に遊びにきた小畑実さんが見て、ぜひ歌わせてほしいということで発売になったとのこと。石本美由起さんはデビューからヒット作になりました。その後、「憧れのハワイ航路」、「港町13番地」、「長良川艶歌」などたくさんの詞を発表しています。昭和、平成の作詞家でいまでも活躍されています。

8/3に放送された 当ブログの記事
「作家で綴る流行歌 石本美由起 (作詞)作品集(1)」
もご覧ください。

詩「ザボンのかげ」 作:北原白秋 はこちら
ザボンのかげ

弟よ、
かかる日はけんかもしき。
シソの葉のむらさきを、ニラをまたふみにじりつつ、
われ打ちぬ、なんじ打ちぬ、血のいづるまで、
やわらかなる幼年の体の
こころよく、こそばゆく手にいたきまで。

ブタ小屋のうえにザボンの実黄にかがやきて、
くされたるもののかおりに日のとろむとき、
われはまたなんじが首をいだきしめ、いだきしめ、
かぎりなき夕ぐれの味覚にふける。

ふくれたるそのほおをばつねるとき、
わが指はふたつなきシンフォニーを生み、
いと赤き血をみれば、泣き声のあふれ狂えば、
わがこころはなつかしくやるせなくたわむれかなしむ。

思いいづるそのかみのTYRANT.
くるおしきその愉楽…………
今もまたニオイ高き外光の中
あかあかとふたりしておとすザボンよ。
その庭のそのゆめの、かなしみのゆかしければぞ、
弟よ、
かかる日はけんかもしき。
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