1:00〜2:00JST NHK Radio Program: "RADIO SHINNYABIN"
ラジオ深夜便
アンカー Anchor 須磨佳津江 (Suma-Katsue)さん
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- ♪演目 playlist♪
- 「三十石」 桂小南
京見物を済ませた友達二人連れが大阪に帰ろうとします。京都の伏見は大阪の八軒屋との間を行き来する船着場。そこで子供に土産を買おうと伏見人形を物色します。
夕方になると船宿の女中がにぎやかに客引きをします。客は船宿の二階に上がり、待合室にあたる大広間で大勢の客が時間をもてあましています。そこへ船宿の親父がべんちゃらを言いに、ご祝儀をもらった人のところへやってきます。そうでない人も気まずくなってご祝儀を払うようになります。
そのあと船宿の番頭が来て、客の住所と名前を控えて役所へ出さなければならないので一人一人聞いてまわります。江戸浅草の幡随院長兵衛という男、弘法大師という僧、小野小町という婆、皆でたらめを言って番頭をからかいます。
次に夕飯が出てきます。炊きたてのご飯にみそ汁、川魚の焼いた物に梅干しに漬け物。茶碗を持って食べ始めると、船頭の「船が出るぞ〜」との声。船頭と船宿の親父が申し合わせて、なるべく食べられないようにしているというわけです。しかし、船はすぐに出るわけではなく、なじみの客は良く知っていて、ゆっくりと食べ、便所に行ったりしてから準備しています。
さて、船に乗るときは仕切りの板(相撲で言えば桝席にあたる)を買います。二人で三人前買うとゆったりとあぐらをかいていけます。船頭の「船が出るぞ〜」との声。船は一杯の人、そこへ女中を一人入れてくれとの頼みがあったので、ある男が若い女が来るのだと思い違いして、膝の上に座らせてやることにする。すると来たのは婆さんでがっかり。
出発することになり、もやいを解き、太い櫂で岸を突きます。船は深みに出て行き、川中へ出てくると船がまわります。船頭は六人、漕ぎ出すと舟歌を歌い、その間は乗り遅れた人も乗せてやるのことになっています。
女中が用をたしたいというので、船頭は船縁から穴を突き出すよう言います。助平な船頭は女中のお尻に見とれているうちに川に落ち込んでしまいます。船頭の歌は続いていきます。
下(しも)へ下(しも)へと下ってまいりますうちに、東の空が白んでまいりますと葦の葉陰から茅葺きの民家の屋根がちらほらと見えてまいります。お百姓さんは朝が早い。軒先から真っ白の煙がもくもく出ております。コケコッコー。船の中は白川夜舟。淀川くだり三十石の中抜きでございます。
- 粋談 初代 柳家三亀松
特にストーリーは無く、男性と女性の色っぽい会話が続きます。もっとも、色っぽいのは女性のほうだけですが(笑)。録音状態も良好です。公演中に66歳になったと言っていますから(おそらく数え年)、亡くなる前年の出演の音源と言うことになります。
- 2代目 桂小南(大正9年・1920年1月2日生まれ - 平成8年・1996年5月4日死去)は、本名: 谷田金次郎。享年76。京都市右京区山国の生まれ。昭和14年・1939年、3代目三遊亭金馬に入門。山遊亭金太郎を名乗るも、間もなく召集を受ける。1945年に復員後、金馬と共にフリーになる。昭和26年・1951年、2代目桂小文治門に移り、上方噺で再出発する。昭和33年・1958年9月、2代目桂小南を襲名して真打となる。落語芸術協会所属。出囃子は『野崎』。
- 「三十石」の後半では船中で五十両の金が盗まれる騒動が起きますが、船頭の機転で盗んだ男がつかまり、噺はめでたく結ばれることになっています。桂小南さんの歌う船頭の舟歌がとてものどやかに淀川の川面に広がっていくようです。
- お土産に買って帰った「伏見人形」とはこちら→ http://www.h2.dion.ne.jp/~hushimi/index.htm
- 三十石船の解説がありました。こちら→ http://www.kyoto-wel.com/yomoyama/yomoyama10/059/059.htm
柳家 三亀松(やなぎや みきまつ、明治34年・1901年9月生まれ - 昭和43年・1968年1月20日死去)は都々逸、三味線漫談家、粋談。大正から昭和中期にかけて、活躍した。本名は伊藤亀太郎。享年66才。東京の木場の材木職人の家に生まれ、生家は芸事好きで幼少の頃から都々逸、長唄、小唄、新内節、清元節等の修行をし十代の後半に「流し」を始める、天狗連の芸人となり湊家亀松を名乗る。大正3年・1925年に初代柳家三語楼の門下となり、晴れて柳家三亀松と名乗る。映画漫談やお色気の音曲漫談等を始める。特にお色気の音曲漫談では『アハァ〜ん』や『イヤァ〜ん』等の女性の鼻の掛かった名文句で売り出す。
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